人気ブログランキング | 話題のタグを見る

薪ストーブ<燃焼方式>

この薪ストーブを建物の中心に据え、薪ストーブのみで、平面に換算して40坪+α(1階20坪・2階20坪・5寸勾配天井部分、吹き抜け含み)の我が家の厳冬期を二十四時間態勢で暖めいます。(床面積は、約35坪だよ〜ん)
カウンター横の柱(薪ストーブから150cm)での測定で23〜24℃が快適温度!
薪ストーブ<燃焼方式>_a0041183_15435194.jpg

我が家の・薪ストーブ・を紹介
********************
名称 ダッチウエスト・リーンバーンヒーター
モデル FA249 エンライト ラージ
最大薪長さ 61cm
最大燃焼時間 14時間
平均暖房面積 93〜223㎡
最大熱出力 17,600kcal
EPA(米国環境保護局)排気煙量 1.31g/hr
重量 218kg
本体寸法 幅735高さ826奥行672
薪投入口 左側面・正面
煙突取り付け位置 上・後
空気調節 1ヶ所
標準仕様 鋳物二重構造・リヤヒートシールド・ボトムヒートシールド・
オプション ファンキット(サーモスタット・スピードコントロール付き) フルカラーヒートシールド サイドヒートシールド 外気導入キット
発売開始 2005年
製造国・アメリカ
メーカー・DUTCHWEST(ダッチウェスト)兄弟会社Vermont Castings
国内総代理店・コンソリデーテッド ダッチウエスト ジャパン
********************

リーンバーン(希薄)燃焼を搭載したこの機種は・触媒式・クリーンバーン式・此の二つの二次燃焼方式の論議の中、2005年華麗に登場した最新燃焼方式と唄われています、内部には、、薪本来の一次燃焼と煙分の二次燃焼を火室炉内で完結させる仕組みを搭載、後方下部に配置した・シューリフラクトリー・で二次燃焼に必要な高温空気、乱流撹拌を起こし、炉内後方左右に配置した耐火セラミック800℃で高温状態を保ち、希薄化燃料ガスの再燃焼を促進します。また、三次燃焼を後方のセラミックスボックス内・四次燃焼を二重構造インナートップで行ない、高効率でクリーンな排気を非触媒式で実現し、安定した長時間燃焼で従来の非触媒機と比べ薪の低燃費を実現している事になっています。
また、輻射式では後方へも強力な熱が行き渡りますが、後方への二重構造で前方へ熱を循環する対流式も伏せ持ち、輻射熱と対流熱をバランスよく部屋を暖めてくれます。
と、ここまでは、カタログを読み、自分が感じた部分を書き出しました。

ここからが、キモ?

* 水平燃焼
今まで、ダッチウエスト社もバーモント・キャスティングス社もメイン機種は触媒式で、ダッチウエスト社は垂直燃焼(排気口が上方)を、バーモント・キャスティングス社が水平燃焼(排気口が後方)をその設計理念に取り入れてきましたが、今回のダッチウエスト社・エンライト・はで水平燃焼を取り入れた事になります。これは、長時間燃焼に必要な・徐々に燃える・を具体化する為と思われ、下の火種から徐々に上にある薪に火を移しながら燃え続ける。を考えた結果でしょう。つまり、上方に排気口があると上に向かってどんどんと燃え上がる当たり前の事を嫌った、と言えます。そのため、クリーンバーン機でよく見かける・オーロラの炎・は少なく後方へ流されて行くのが見て取れます。(それでも、私としては十分綺麗だと思ってみていますけれど)もしこのタイプの機種を購入してオーロラの炎を見たい場合は、軟木を準備すると良いでしょう。薪の種類の違いだけで見る事が出来る炎の量も違います。

* 耐火セラミックとセラミックファイパーボックス
水平燃焼を含め、この・エンライト・シリーズは、兄弟会社であるバーモント・キャスティングス社 (国内正規代理店ファイヤーサイド株式会社の・レゾリュート アクレイム・の性能にヒントを得た節が有ります。理由は本体後方にセラミックファイバー製の高温状態を保つ再燃焼ボックスを搭載している所でしょうか。再燃焼ボックス内を高温度に保つ為に(その方が全燃焼状態で安定するらしい)・アクレイム・に自作ヒートシールドを取り付けた強者もいたようですし、純正品も販売していました。ちなみにエンライトは標準搭載。また、内張りの耐火セラミックは蓄熱高温再燃焼のためクリーンバーンで一般的な耐火煉瓦から発展させたと言えるでしょう。前出の・アクレイム・にもあったはずです。
・アクレイム・と言う機種自体、バーモント・キャスティングス社製ストーブの中ではデザインも然る事ながら非触媒機としても異色でした。
後方に配置している再燃焼ボックスを取り出した事がありますが、軽く弱々しかったです。コンソリデーテッド ダッチウエスト ジャパンから配布されたメンテナンス書には、・もろく壊れやすいので取り出さない事・と注意書きしてあります。
火室内部、後方左右に張られている耐火セラミックスは、燃焼初期温度が上がらない時点で一時煤で真っ黒くなりますが、燃焼温度が進むうちに蓄熱により二次燃焼が始まり真っ白い元の姿が見て取れるようになります。ただし、乾燥度合いが悪い薪を焚くと温度が上がらないからか、この煤を燃やしきれずにくすんだ状態が続くきますから三時間以上燃やし続けてもくすみが取れない場合、薪の乾燥度合いを疑った方が良いかもしれません。

* 四次燃焼
火室の熱をモロに受けるインナートップが最後の四次燃焼を促進する事になります。天板を外して見た所細かくワタみたいな煤があるので、それなりに効果があるのでしょうが、構造上わざわざインナートップ側へ煙を迂回させる構造ではなく(私はこれをかなり期待していたので少し裏切られた気分、自分で改造してみようかしら)そのまま煙突に抜けるような構造で、余分な煙すらドラフトで吸い上げられほんの20cm程度のインナートップとの距離とて届かないのではと思います。どちらかと言うと、燃焼初期に出てこびり付いた煤を燃やすのみになっていそうなきがしてなりません。
この辺は、もう少し長期の検証が必要そうです。


続く・・・>>

by kunenkansouhouse | 2007-06-01 15:44 | 薪ストーブとツール  

<< ブルーベリーファームへ リンゴ剪定枝 >>